毎年6、7月は大規模見本市を筆頭に、洋陶ブランドや消費地問屋の展示会などが相次いで開かれる展示会シーズンだが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、このほどほぼすべての見本市・展示会が中止・延期となったことが明らかになった。
リードエグジビジョンジャパン(東京都新宿区、田中岳志社長)はこのほど、新型コロナウイルス感染拡大の状況を勘案し、7月に予定されていた「国際テーブル&キッチンウェアEXPO夏」の延期を決め、9月2~4日に東京ビッグサイト・西展示棟で開催すると発表した。
同展は、8つの専門展示会で構成する総合展示会「第15回ライフスタイルWEEK 夏」の一つで、国際雑貨EXPO夏、国際ベビー&キッズEXPO夏、国際ファッション雑貨EXPO夏、DESIGN TOKYO 国際デザイン製品展、国際ヘルス&ビューティグッズEXPO夏、国際インテリア雑貨EXPO夏、文具・紙製品展と併催される。陶磁器・食器業界から出展する企業も多く、業界内でも重要なイベントとして存在感を示してきた。「名古屋テーブルトップショー」と「インテリア ライフスタイル」の中止が4月に発表されていたことから、陶磁器・食器業界で今夏予定されていた大規模見本市はすべて中止・延期となった。
また、例年この時期に東京や大阪などの消費地で開催している洋陶ブランドや消費地商社の展示会も軒並み中止に。一部では個別の商談会で対応するもようだ。陶磁器・食器業界が秋冬商戦に挑む上で貴重なビジネス機会を失う結果となった。
「第15回ライフスタイルWEEK 夏」が延期となった9月からは、来年の春夏に向けた準備期間としての展示会シーズンとなるが、その頃には展示会を開くことができるようになることを祈るばかりだ。