三井グループ24 社で構成する「三井広報委員会」は3月23日、第3回「三井ゴールデン匠賞」のグランプリ、モストポピュラー賞を発表した。
同賞は2016年、伝統工芸の分野で「伝統×イノベーション」を実現する担い手に対し、称賛を集める機会創出のために設立、2年毎に実施する。ファイナリスト全18組から選ばれた5組の「三井ゴールデン匠賞」は、秋山眞和氏(綾の手紬染織工房、宮崎・宮崎手紬)、大直の代表・一瀬美教氏(山梨・市川和紙、団体として応募)、タヤマスタジオ代表・田山貴紘氏(岩手・南部鉄器、団体)、堤淺吉漆店 代表・堤卓也氏(京都・漆精製・販売、団体) 、水落良市氏(三条製作所、新潟・越後三条打刃物)。この中から審査員に選定された「グランプリ」には現代の名工でもある秋山眞和氏(応募タイトル・原種養蚕から一貫した手仕事による染織物の製作及び技術の振興)が、一般投票で決定した「モストポピュラー賞」には南部鉄器のアップデートに取り組むタヤマスタジオ(同・修業の在り方をアップデートすることによる人材育成と伝統の継承)が輝いた。5組の匠賞には賞金各50万円、グランプリに50万円、モストポピュラー賞に20万円が贈られた。
また業界関連のファイナリストには、吉田幸央氏(錦山窯、九谷焼)、菅原工芸硝子(江戸硝子、団体)、松本武氏(ギャラリーうつわノート)、漆琳堂(団体)、中根櫻龜氏(島津興業、島津薩摩切子)などが選出された。
例年は東京で授賞式を行うが、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策によるイベント開催自粛のため中止した。
三井ゴールデン匠賞