有田焼商社のキハラ(有田町、木原長正社長)が運営するギャラリーショップ「KIHARA TOKYO」(東京都渋谷区)で8月3日~9月1日、企画展「白いうつわ」が開催されている。
3階のギャラリースペースには2004年に誕生した著名デザイナーとのコラボシリーズ「有田HOUEN」、小泉誠氏を迎えた調理道具「SITAKU」などの名作シリーズから、「GEN酒器」、昨年発売した花器リシーズ「一輪挿し」、さらに廃番になったものまでを含む、同社の白い食器のみ約90種類を集積して見せる。
ゆす灰釉のとろっとした透明感のある白、施釉せず焼成し天草陶石そのものを感じる白、マット釉をザブ掛けしたさらっとした印象の白、マット釉をスプレーで吹き付けた粉雪のような繊細な白など、釉薬や施す技法による風合い、形状の印象の違いなど、さまざまな「白」の魅力をアピール。同店スタッフは「30歳代のお客様が多く、若い方には『素磁』や『EN』といったマット系商品の人気が高い。定期的に来店される方、オンラインショップで検討し実物を見に来店されるギフト購入者など、徐々に定着している」と話す。
同店は2017年7月に同社の情報収集、発信拠点としてオープン。渋谷東急本店から代々木公園方面に続く奥渋谷(おくしぶ)と呼ばれるエリアに位置し、ニューヨークタイムズ紙で「世界一のコーヒー」と絶賛されたオスロ発のコーヒー店などがあり「カフェの聖地」とも呼ばれる。情報感度の高い人々が集まる地域として人気が高い。