デザイナーの岡部春香氏による伊万里焼ジュエリー「HiN(ヒン)」(https://hin-design.com)のポップアップが、東京・代官山 蔦屋書店(7月31日まで)と銀座蔦屋書店(8月19日まで)で開催されている。
岡部氏は大学および留学先パリでファッションデザインを専攻、帰国後インテリアショップでの商品企画を経て2018年独立、東京を拠点とする。「ヒン=品」は、モノの品格を意味し、その価値を伝え残していく存在でありたいという思いが込められたジュエリーブランド。昨年冬にスタートした初コレクションとして、伊万里焼窯元の畑萬陶苑が作ったピアス、リング、ネックレスの全14種を展開している。 岡部氏は「有田や伊万里に足を運び、なかでも伊万里市大川内山のロケーションや歴史、プロダクトに引き付けられ、(同地の)畑萬陶苑に企画を持ち込んだ。実験的なアプローチを繰り返し、磁器では再現が難しいデザインも、職人のチャレンジ精神と豊かな経験に支えられた」と述べる。
桔梗皿、木瓜皿、六角皿などの食器のフォルムをジュエリーにし、特に木瓜皿の絵付けピアスは約3センチ四方の大きさに「孔雀」「牡丹」を絵付けし、畑萬の繊細で高度な技術が生きている。代官山 蔦屋書店では「HiN」のほか、本「きんしゃい有田豆皿紀行」や食器関連の書籍の特集コーナーを設置。「きんしゃい」で紹介する畑萬の豆皿など8種も併せて展示販売する。同書店の 新井由加氏は「まとめ買いもあり、完売した豆皿もある。『HiN』はリングとピアス『孔雀』などが好評」と話す。
「HiN」は7月17日から東京ビッグサイトで行われる「インテリア ライフスタイル」にも出展する。