「GINZA100」を開催 松屋銀座100周年で

特製パッケージで酒器ギフトを提案

 松屋銀座は5月1日、開店100周年を迎えた。テーマを「つなぐ、つながる、つなげる」とし、同百貨店は1年を通して記念のさまざまな企画やイベントを実施する。

 7階「テーブルジョイ」では、「GINZA100ー酒器ー」を4月16日から展開。和食器バイヤーが産地の窯元や問屋との長年のつながりを生かし、ギフトに最適の特別感をもつこだわりの「酒器」を紹介する。九谷焼、京焼、有田焼、波佐見焼、三河内焼、薩摩焼の6産地から選んだ19の窯元・工房のほか、色形、価格、とりどりの盃、ぐい呑み100種以上が並ぶ。松田日奈子バイヤーは「この100年の中でお世話になった産地の窯元、作り手、さらに産地商社との取り組み。特に今の時代産地商社の存在感は強くないからこそ、フォーカスし感謝とこれからも、という思い。日本の中で良いものが集まり、目の肥えた顧客がいる銀座の地で、100には、選び抜いた逸品の数々の意味を込めた」と話す。

 人気の京焼・碧黄石窯の平盃、同・昭阿弥の六角や輪花といった形状のぐい呑み、同・陶葊(あん)の結晶釉の切立ぐい呑み。波佐見焼・敏彩窯は大ぶりで1点1点が異なる図案の呉須の富士山、有田焼・真右ェ門窯は油滴天目、同・皓洋窯の酒器はカヌレの型の酒器と、定番ではない逸品がそろう。さらに木箱付きの特製パッケージ「ご縁の松」を用意し、松田バイヤーは「100年が契機となって逸品を集めた同企画をシリーズ化できるよう育てたい」と述べる。

 100周年企画展は、年間を通して実施、9月には「好きでつながる2週間」(仮題)と題し、大人気催事「銀座・手仕事直売所」を核催事に、全館で「作家、クラフトマン、職人、デザイナー」たちの作品や活動にスポットライトを当て、新たな発見と出会いの場を創出していく。

6産地19窯元の多彩な酒器をアピール