昨年創業50周年を迎えた益子の陶器ギャラリー「陶庫」(塚本倫行社長)は12月20~月22日、1月4~6日、「陶庫 POP UP SHOP IN 東京 24―25 冬」を東京都内2会場で開催している。前期は東急東横線の代官山駅から徒歩2分のフリースペース、後期は小田急小田原線・代々木上原駅から徒歩5分、小田急電鉄所有のホテル付複合施設「テフ ヨヨギ ウエハラ」が会場。
「益子焼の手仕事の温もりと、和モダンなデザインを東京で。」とうたう。同展を企画した塚本慈専務は「ここ数年全国のやきものフェアに参加し新規開拓の余地があることを実感した。会期を2回に分けたのはエリア毎の反応を知りたかったため。告知はフライヤーと、陶器市ファンを含む登録者数5万人以上を有する『益子町観光公式Instagram』を活用した」と述べる。
代官山会場では、ギャラリー陶庫の雰囲気をそのままにと、水野正善氏や益子焼伝統工芸士の萩原芳典氏らの作品を披露。このほか両会場とも益子を拠点に活動する全33人の陶芸家と、同社のオリジナルブランド「道祖土(さやど)和田窯」を展開。日常使いの食器から芸術性の高い作品まで、幅広い作品約700点を展示販売する。
ギャラリー陶庫は、蔦の絡まる大谷石の米蔵と大正商家を店舗としたショップ。1946年に濱田庄司を頼って益子へ移住し、窯元の指導や陶芸家志望者に知識や民藝の考えを教え導いた合田好道(ごうだよしみち、1910~2000年)の功績を後世に伝えるため「合田好道記念室」(道祖土和田窯関連)を202年に店内に設けている。出展作家などの詳細はウエブ(https://toko-gallery.mashiko.com)から。
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