能登半島地震の被災者支援を目的としたチャリティー企画「九谷焼・陶芸の粋」が6月1~21日、東京銀座の銀座 蔦屋書店(GINZA SIX6階)で開催される。
現代の陶芸界で活躍する九谷焼作家の吉田幸央氏をはじめ、今西泰赳、上出恵吾、上端伸也、北村和義、多田幸史、徳田八十吉、中田博士、宮本雅夫、牟田陽日、山近泰(敬称略、50音順)の11人のほか、趣旨に賛同した有田・14代今泉今右衛門氏、美濃・酒井博司氏、東京・望月集氏の作品もならぶ。売り上げの一部は義捐金として、能登地震の被災地への支援に活用される予定。
6月2日には、今西、上出、吉田の3氏による、トークイベントを計画。作品への考えやアプローチの違いに加え、震災からいかに乗り越えようとしているのかなどが語られる。(詳細は銀座 蔦屋書店のウェブで)
同展は、工芸やアートのエキシビションのプロデュースを手がける丸橋企画が企画。丸橋裕史社長は「能登半島地震は、九谷焼陶芸界にも大きな影響を与えた。完成間近の作品が割れた作家や、足の踏み場もないほどに多くの作品が損傷した作家も少なくない。そのような困難を乗り越え、未来に向けて歩みを進める作家たちの存在を知ってほしい。彼らが生み出した作品を通じて、地域の復興への思いや、美の繊細さ、研ぎ澄まされた技術を感じてもらえる場を提供していきたい」と述べる。
(6月6日・掲載写真を追加しました)
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