「STILL ALIVE 今、を生き抜くアートのちから」をテーマに開幕 国際芸術祭「あいち2022」

 3年に1度開かれる国際芸術祭「あいち2022」が10月10日まで、愛知県内4つのエリアで展開されている。

 テーマは「STILL ALIVE 今、を生き抜くアートのちから 」。愛知芸術文化センター、一宮市、常滑市、名古屋市有松地区を中心に、参加者100組が多様性豊かに現代美術や舞台芸術、ラーニング・プログラムなどを繰り広げる。いずれも織物や陶芸、有松絞といった伝統工芸や地場産業で知られる土地だ。常滑市では12組の作家が、旧製陶所が集まる「やきもの散歩道」を舞台に、ここ常滑における土との関係性を探った作品を並べる。自身の存在証明として電報を発信し続けたという作品「I Am Still Alive」に着想を得たテーマをそれぞれどのように解釈したかが注目される。

 ラーニング・プログラムの1つ「愛知と世界を知るためのリサーチ」『監督と学ぶ』は、同芸術祭の片岡真実芸術監督とゲストが対談形式で歴史・文化・産業など様々な側面から「愛知」を語るシリーズ。第3回「愛知の焼き物、1200万年」ゲスト・愛知県陶磁美術館副館長 佐藤一信氏、第6回「土でつながる、広がる」ゲスト・美術陶芸家 吉川正道氏、とこなめ陶の森資料館学芸員 小栗康寛氏)が公開されている。

国際芸術祭「あいち2022」