九谷焼産地を挙げて行う「WEB九谷茶碗まつり2020」が12月11~24日、ネット上で開催されている。主催は九谷茶碗まつり運営委員会、共催は石川県陶磁器商工業協同組合、能美市、北國銀行。
九谷焼産地では毎年、春(ゴールデンウイーク)と秋(文化の日前後)に陶器祭りが行われるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により春秋ともに中止となったため、それに代わって同まつりが催される。能美市と北國銀行の支援と協力を得て実現した。
同まつりの特設サイトでは、43の窯元や商社が出店し、食器類、花器や置物などのインテリア商材など幅広いラインアップを展開。660円の特価品から220万円の逸品に至る800品以上を出品する予定だ。買い物のための4つの入口として、①247点を品ぞろえする「特価品」②人気窯元や期間限定商品を展開する「オリジナル商品」③今季の新作や来年の新作を特別に先行販売する「新作商品」④九谷焼の有力作家の商品などを限定販売する「逸品」ーを設置。特設サイトで紹介される商品は、出店各社のネットショップか、北國銀行グループが運営するECモール「COREZO」にアクセスして購入できるようにした。
九谷焼の繊細な美しさを訴求するために、サイトに掲載する写真には特にこだわり、美術品カタログの写真などを手掛ける撮影チームが10日をかけて撮影した。運営委員長を務める北野広記氏(北野陶寿堂社長)は「ECサイトながらも作品そのもののたたずまいを大切にした。会場にいるかのように九谷焼を楽しめると思う。新たな魅力も再発見してほしい」と語る。
*当初は17日までの開催としていたが、24日まで延長して開催することを決めた(12月17日更新)。
WEB九谷茶碗まつり2020