WEB版で初開催 みずなみWEB陶器まつり

 美濃焼産地の瑞浪市で毎年11月恒例の「みずなみ陶器まつり」が、今年は新型コロナウイルスの影響により中止となり、それに代わって「みずなみWEB陶器まつり」が11月1~30日に開催されている。主催は同まつり実行委員会。
 同まつりには、瑞浪市内の窯元、商社、作家ら22組が出店。サイトでは、出店者らが独自で運営する販売サイトへのリンクのほか、出店各社のページが用意されており、各社のPRポイント、作り手らの写真、主な販売商品の写真を掲載。買い物客はこれらをみて、各社の販売ページにアクセスする。それに加え、各社のイチオシ商品をピックアップして販売する特設ECサイトも併設し、幅広い分野の商品を値打ち価格で販売している。同まつりの特典として、期間中に税込み3000円以上の買い物で送料無料のキャンペーンを実施している。ツイッターやフェイスブックなどのSNSや動画投稿サイトユーチューブも活用し、企業や商品情報を積極的に発信している。
 同サイトではさらに、地元子どもたちにやきものに親しんでもらうために25年継続して実施している「瑞浪市児童・生徒食器デザイン展」のコーナーも設けており、市内の小中学生らの応募作品の中から、審査会で選ばれた入賞作品30点と入選作品100点を展示している。
 瑞浪市ではかつて、毎年春に「瑞浪陶器まつり」が瑞浪駅周辺で開催されてきたが、不景気などを理由に2001年に一時休止に。2013年4月に陶磁器直売所「ちゃわん屋みずなみ」が瑞浪市産業振興センター1階にオープンしたことをきっかけに、同年11月に「第1回みずなみ陶器まつり」が同店前の駐車場スペースで復活開催された。以来、毎年11月第1日曜日に開催を続け、今年8回目を開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響でやむなく中止となり、初のウェブ版開催となった。同まつり広報責任者の五嶋久年氏(マスターズクラフト代表)は、今回のウェブ版開催について「人が販売しているという空気感を作ることに特に力を入れた。ウェブ版でも開催することで、地元の人に瑞浪が陶器の町だということを知ってもらいたい」と語る。

みずなみWEB陶器まつり