東京五輪にちなんだ「やきもの競技展」 京都陶磁器会館

 東京2020オリンピック・パラリンピックにちなんで、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」が、京都・五条坂の京都陶磁器会館で開催される。
 「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行う同展。京都とその周辺で活動する作家だけでなく、日本各地、さらに海外からも作家を招へい。若手からベテランまで、経歴や作風もさまざまな作家の手になる、やきものの多様性を楽しむことができる展覧会だ。
 スケジュールは、第1種目の「削」が12月13~25日。その後は「土」が2020年2月7~19日、「薄」が2月21日~3月4日、「光」が5月1~13日、「磨」が6月26日~7月8日、「命」が11月27日~12月9日、「鋳」が12月11~23日に開催される予定で、すでにエントリーする作家は決まっている。
 「削」に出品するのは、川戸圭介氏(大阪)、五嶋竜也氏(熊本)、鹿谷敏文氏(福岡)、竹中浩氏(京都)、樋口奎人氏(大阪)、南繁樹氏(大阪)の6作家。白磁や青白磁を削り、作品を形作る作家たちだ。一言で削るといっても、シャープなラインを追求した作品あり、優しく大らかな造形あり、緻密な技巧を凝らしたものもありと、磁器を削ることで作られるさまざまな作品世界を見ることができる。6人6様の個性が光る展覧会になりそうだ。