住友商事グループは大型商業施設「テラスモール松戸」(千葉県松戸市八ヶ崎2-8-1)を10月25日、開業した。
場所は国道6号線に近接した松戸市公設地方卸売市場北部市場(2007年閉場)の跡地で、JR新松戸から2キロほど南側に位置。売場面積約4万9000平方メートル(地上4階、一部5階建て)、シネコンやツタヤがエリア初出店、地元松戸市発の飲食テナントなど全177店を有し、同市にある聖徳大学の学生と共同で検討したキッズスペース、2000台の駐車場を備えている。各階に大型コアショップを配置するスタイルで、1階には食品スーパー・サミット、大型の無印良品(約1400平方メートル)、ロフト(727平方メートル)などが出店するほか、2階にはユニクロやスタバ併設のツタヤブックストアなどが、3階にはダイソーが出店している。
住商商事グループによると、同施設が商圏とする5キロ圏は人口密度が高く、所得水準700万円以上の世帯実数が多い優良なマーケットだが、これまではリージョナル型SCの空白地域で、隣接する柏市や流山市の大型商業施設へ消費が流出していたという。同施設は幅広い世代、客層を対象としたマルチターゲット型SCとして展開し、年商270億円、来館者数は1060万人を見込んでいる。
たち吉初のライフスタイル提案型ショップ
京都の老舗卸小売のたち吉(石田章夫社長)は、「たち吉」ブランド初の新業態となるライフスタイル提案型ショップ(74平方メートル)を出店。テーマ「毎日、器とともに。」を掲げ、新たに商品を開発して臨む。石田社長は「新しいチャネルの獲得を視野に、30~40歳代向けのカジュアルな単品ライン『おいしい器』シリーズを投入するほか、これまでセット売りの商品も単品販売し、たち吉ブランドのモデルショップに」と話した。新商品はシンプル、ブルー、草花文様などのシリーズで、マグやカップ、ボウルや皿、ポットなどを展開、全135アイテムからなり、共箱もエコを意識した折り畳み式の紙箱を採用した。
このほかのショップ
キッチン関連商品を扱うショップはこのほか、全国50店舗以上を展開する「グランマレ」(運営・福岡市、ビスク)と、千葉と茨木を中心に20店舗以上構える「生活雑貨ボンメゾン」(運営・千葉市、フラワー企画)が出店。ボンメゾンは多くの和食器を店舗前面でアピールしている。また、デンマーク発の北欧雑貨店「ソストレーネ グレーネ」(東京都、ヒルマー・ジャパン)の7店舗目が出店。欧州を中心に展開する低価格雑貨店で、2016年に日本上陸しキッチンや文具などの生活関連の多様な商品を扱う。さらに「さくら平安堂」(千葉市、宣美)では鉄瓶や飯碗などをそろえている。