陶磁器アクセサリー作家に注目-「工房からの風」

今年で17回目を迎えた「工房からの風」

 千葉県市川市のショッピングセンター「ニッケコルトンプラザ」主催による野外クラフト展「工房からの風 craft in action」(稲垣早苗ディレクター)が10月19、20日、同ショッピングモールで開催された。
 新人工芸作家の登竜門としても有名な同展は、今年で17回目。5万坪の広大な敷地のモールの中に、鎮守の杜や神社、ハーブガーデンなどを整備した都会のオアシス的な空間が存在する。陶磁器11組、ガラス7組ほか、木工、染め、布や革などの約50の工房や作り手が集結、展示販売だけでなく、出展経験作家によるワークショップ、実演などを繰り広げた。陶芸からは佐賀・二井内覚氏、松戸・笠原りょうこ氏、大阪・二川修氏、筑波・福山菜穂子氏ほか、陶磁器アクセサリー作家も出店した。
 今回注目したのは、陶磁器アクセサリーを手掛ける2作家。信楽に工房を構える白井隆仁氏は、白を基調にした花のブローチや指輪など、家の形のオブジェを販売。細かく繊細な仕事で、「華飾的に人を飾り立てるのではなく、優しく人に寄り添う存在、また身に付ける人に控えめながらも華のある存在であればという思いで制作している」と言い、楽しみな若手だ。もう一人は、装身具のみを制作し、「POTTERY STUDIO K」として活動する金子ひとみ氏のアクセサリーは、釉薬の美しさが魅力。「女子美術大学時代から釉薬の魅力の虜に」と話し、丸く型抜きした磁器に一点ずつヘラを使い成形の上、数種類の釉薬で加飾、エキゾチックな色使いも人気の秘密だ。さらに通常の陶磁器アクセサリーよりも軽い上に、ピアスには裏から樹脂を施すなどの配慮も。両人とも女性客を中心に多くの来場者で賑わい、客足が途絶えず、「かわいい系」とは一線を画した雰囲気をもっていた。