「東京手仕事」プロジェクトの商品発表会開催

中小企業振興公社理事長賞に輝いた江戸硝子「Rondes」

 東京都および(公財)東京都中小企業振興公社は5月28日、東京の日本橋三井ホールで「東京手仕事」プロジェクト商品発表会などを開催した。
 同日は小池百合子都知事の出席の下、平成30年度に開発した11商品の披露と、その中から優れた商品の表彰式が行われ、江戸硝子「Rondes」が中小企業振興公社理事長賞に輝いた。「Rondes」は木本硝子と田嶌硝子がタッグを組んで制作したつぼみ型とラッパ型の2種1セットの日本酒グラス。南出優子氏がデザインを手掛け、「繊細かつ上品な酒器。逆さに置くとインテリアとしても楽しめる」と評された。このほか東京都知事賞には、三味線の形状を生かした打楽器・タブレット用スピーカー「打宝音」(東京三味線)が、優秀賞には水滴のフレグランスアート「しずくの香り」(江戸木彫刻)が選出された。

木本硝子の木本誠一社長(左)とデザインを手掛けた南出優子氏(右)

 東京都では東京銀器、江戸漆器、江戸切子、江戸硝子など41の工芸品を指定、同プロジェクトは2015年度から、現代の消費者が求める伝統工芸品の新商品の創出とともに、国内外に新たな市場を切り開くことを目指し取り組んでいる。
 6月27日まで日本橋三越本店5階で、「東京手仕事」展が催され、展示販売会が実施された。