九州発!田中ゆかりのテーブル通信[1]9月:リラックスティータイム・癒しのひと時ハーブティー

    著者:田中ゆかり プロフィールページ

     わが家のベランダに沢山の鉢があるのですが、春に新芽を出した数々のハーブが最盛期を迎えています。摘み取ったばかりのフレッシュなハーブを贅沢に使ったティーは、仕事の合間やおもてなしの食後などに、どなたも喜んでくださいます。

     器選びも重要です。ハーブの葉や花、繊細でやさしい香りなどをイメージしながら、可愛らしい雰囲気やラフなタッチの絵付けがリラックス感を盛り上げてくれそうな「デイジー」という名の器にしました。よくよく見ると、絵の具がところどころにたまって濃くなったり、焦げたようになったり、という風情が器のあじわいとなっています。わが家でデビューしてから数年は経っているのですが、色はグレーとブルーの2色があり、使う場面に迷いに迷い、最近まで使うのを決断できないでいたというものです。

     今回写真で紹介するティータイムでは、まず、ガラスのポットにミントとレモングラスを入れ熱湯を注ぎ、別のポットには濃さを調節するための熱湯を用意します。薄く焼いたクレープを重ねたお菓子にオレンジのソースを添えて。染付ブルーの色に黄色い色がとても映えて美しいですね。お皿の色とお菓子の色、対比効果を考えます。小さなお花はトレニア(夏すみれ)です。他にピンクや紫など色も形も愛らしく、五月末に苗を鉢植えにし、秋まで楽しみます。エディブルフラワー(食べられる花)なので、ベランダで育てながらも、サラダやデザートにも重宝しています。銀色の可愛いフィギュアは小鳥の親子です。実はソルト&ペッパーなのですが、昨年のポルトガル旅行の記念に求めたものです。テーブルに載せるたびに訪れた世界遺産のシントラの町を思い出します。テーブルクロスは、いつもどれにしようかと迷いますが、器の色合いの延長で選んでみました。綿100%のジャガード織りで、世界でも一級品と評されるとか。
     いつも忙しく暮らしている私たちですが、たまにはゆっくりとお茶を飲み、お気に入りの器を愛でながら癒されたいものです。たった一杯のハーブティーですが、お部屋には木漏れ日が差し込み爽やかな香りで満たされ、午後のお茶にふさわしい時間となりました。

    メニューハーブティー、クレープ(オレンジソース)
    プレート
    カップ&ソーサー
    西山の「デイジー」シリーズ(波佐見焼)
    ガラスポット雑貨屋で見つけたもの
    カトラリーMEPRA(メプラ、イタリアのブランド)THE CONRAN SHOPで購入
    テーブルクロスLe Jacquard Francais(ル・ジャカール・フランセ、フランスのブランド)「プロバンス」
    トレニア(夏すみれ)
    ガラス花入れ雑貨屋でみつけたもの