「にわのわ アート&クラフトフェア・チバ」開催

佐倉城址公園本丸跡地に98組が集結

 千葉県最大級の屋外マーケット「にわのわアート&クラフトフェア・チバ」(主催・同実行委員会、https://niwanowa.info)が6月1、2日、千葉県・佐倉市の佐倉城址公園本丸跡地で開催された。
 参加は98組(陶磁器32組、ガラス8組、木工・漆13組)。2年連続整理券を配布した地元千葉の夫婦作家「うつわやみたす」、同じく整理券配布の笠間・阿部慎太朗氏などの人気作家のほか、熊本、奈良、大阪、福島と陶産地外を活動拠点とする各地の作家が増加、初参加作家も10人近くとなった。

 推薦枠からは愛知・瀬戸窯業高校卒同地で独立、3年前から東京に拠点を移した林健二氏と、東京・スパイラルのオリジナル食器を提供する荻原千春氏と動物の付いた花器などを作る妻・朋子氏の2組。静岡・村上裕仁、愛知・阿部有希、千葉・寺田昭洋の3氏は2年前からスタートした千葉・九十九里の「くらしずく」メンバー、千葉・本八幡「工房からの風」の静岡・平厚志氏らの顔ぶれもあった。
 初参加で客足が絶えない作り手の一人が愛知県立窯業高等技術専門校卒、多治見・studioMAVOで制作する河合竜彦氏。貫入釉に柿渋を加えたアンティークスタイル、ファッション系の秋冬展示会で発表されたものに似ており、トレンド感の高い女性客を中心に人気を博していた。

 「今回の陶磁器はカラーが渋め」と実行委員が評するように、白もの、モノトーン系が目立ち、福島・キダサトコ氏のりんごや動物モチーフのビビッドな加飾、千葉・志村和晃氏の染付などの絵付けが少数派だ。
 同フェアは「千葉」をキーワードとして募集選考し、今年が8回目(プレ開催あり)の開催。昨年と同じく延べ2万4000人を動員。入場者数も安定し、イベントとしての定着がうかがえた。