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はしご酒できるぐい呑みセットを販売 瀬戸屋

「ぐい呑みパスポート」の商品例

 東北エリアの大手卸・瀬戸屋(仙台市、金野伸介社長)はこのほど、宮城の美酒をはしごできる回数券とぐい呑みをセットにした「ぐいのみパスポート」の販売を開始した。
 これは、地元の日本酒を、地元の飲食店で、地元の工芸品の酒器に注いで楽しんでもらおうというイベント企画。新型コロナウイルス感染拡大の影響で苦しむ地元の飲食店、酒販店、蔵元、陶芸家らを応援するために、彼らと連携することで、地元の活性化につなげることを目的としている。今後、回数券の利用期間を区切って展開していく予定で、初開催の今回は、販売開始日から7月4日までを利用期間として設定。地元の若手作家らのぐい呑みに、持ち運ぶための巾着と日本酒無料券5枚を付けたセット、限定1千セットを、同社ウェブショップや提携の店舗などで2750円(税込)で販売している。回数券は仙台市内の17の飲食店で利用でき、地元の19の日本酒蔵元・銘柄が参加している。ぐい呑みの作り手には堤焼乾馬窯(つつみやきけんばがま)、同窯でも活動する作家の針生峻氏、ArtーGlaze田尻大沢窯の松山正文氏、三輪田窯の亀山英児氏、環窯の高橋聡氏の5組、巾着の作り手には杜の工房の深瀬恵子氏、アトリエ蔦風庵(ちょうふあん)の島田ひろみ氏の2組が参画。手づくりならではの個性豊かなアイテムをそろえている。パスポート購入時はぐい呑みや巾着は選べず、届いてからの「お楽しみ」としている。
 この企画は、仙台市が主催する「第1回仙台市交流人口ビジネスコンテスト」でアイデア部門優秀賞を受賞した。同企画を推進する金野知哉氏は「今回の結果を踏まえて、次回以降はぐい呑みの数量を増やし、提携する飲食店も増やして、街全体で気軽にはしご酒ができる環境を作っていきたい。また、仙台市とも連携して観光業のコンテンツとしても動かしていく予定」と今後への意気込みを語る。

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